あかりまち日誌

管理人まそらかなたの創作絵展示サイト、『あかりまち』の日記コンテンツです

スポンサーサイト  

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

category: スポンサー広告

tb: --   cm: --

BASARA再読&ペンギン読了  

発熱中、どうしても壮大なスケールの話が読みたくて、でも小説はやだーと思い
読みたくなったBASARA。
ずっと欲しかったので、これを機にと思い、文庫版のを買ってしまいました。
文庫版だと、全16巻。
しめて1万円もしないのに、買えずに友達から借りていた学生時代。
それをぽーんと集めてしまうのだから社会人になるって怖いしせつない…。

今、10巻まで読み終わり。
ハヤト→なっちゃん&聖(ひー)さん→浅葱とハマった私は、今も同じルートをたどっています。
多聞さんも好き。いい男が多いなぁ。
あぁそろそろ佳境…早く続きが読みたくもあり、読み終わるのが寂しくもあり…
一度読んでるのに、こんなどきどきするドラマなかなかないですね。

文庫版、いいな…ちょっと巻数が減るところが良いよね。
続き物をあんまり頑張って買えなかった子なので、実は名作を全然持ってないんです。
ぼく地球とかるろ剣とか集めたい。文庫版で。
そんで読め!ナム!!(それが目的…?)


しかし漫画を描いている今、読むものではない!
あれを読んだ後、原稿に向かって自分の原稿の中身のなさに愕然とするよ!!!!
イヤ、全然別物って分かってるんだけどね!わかってるんだけどさ…!!!



やっぱり漫画は面白いなぁ。
こんなに簡単にストーリーを理解できるツールはなかなか無い。
描き手の技術に平伏です。

**********************

そんな話題の後ですが、ペンギン・ハイウェイ読了レビュー。

ペンギン・ハイウェイペンギン・ハイウェイ
(2010/05/29)
森見 登美彦

商品詳細を見る


いい物語を読みました。
これに私が宣伝文句をつけるのなら、『いつか子どもだった、全てのおとなたちに。』です。

ネタバレありなので、見てもいいよっていう方は続きよりどうぞ!!


読みました…!!!
森見登美彦新境地!とかいろいろいわれていたので、期待半分不安半分で読んだのですが、
なんていうか、すごかったーきらきらまぶしかった。

普段の森見の作品がいわゆる『大二病』とか『院二病』的な色合いとすると、
これはもう『小四病』といわざるを得ない!(褒めてます!!)
誰しもが通った、少年少女の感性を見事に描ききっている、という気がしました。

いやー、もう森見なんて腐れ大学生の精神に冒しきられているかと思っていたのに。騙された!
こんなに瑞々しい少年の感性を今もって抱いていたんだということが衝撃でしたね!

腐れ大学生と少年の瞳は同居できるんだな…!!
というかもしかしたらそれは等しい存在なのかもしれない。
新境地というか、これも持ってるんだよってにやりと隠し球を見せられた気分です。

なんていうか、今まで読んだどの森見作品よりも『真剣に生きている』作品でした。
お姉さんももちろん素敵ですが、主人公の真っ直ぐな視点がたまりません。

きっと森見は、なによりも子どもという存在に敬意を払ってるんだと思いました。
子どもの頃の感性を、神聖できらきらしたものと認識している。
小学生の世界は、森見にとって『イデア』なのだなと。

ということは、この作品の位置づけはプラトンがいうところの『エロス』なんでしょうね。
倫理の授業を思い出しました。

小学生の視点から見た世界は不思議に満ちている。
自分の見たことの無い世界への憧れと恐怖。眠りへの不安。

その中でも、私が一番びっくりしたのは、
プールに潜った時と、電車の窓に映った自分の顔を見た時の表現でした。
読んだ瞬間、自分がまるで小学生に戻った気がしてぞわわっとしました。
確かにあのときの私はここにいるのです。

これは比較的、世界の全てが繋がっていて、解決している、という印象です。
いつも森見作品って『分からないことは分からないままでいいじゃないか、だって腐れ大学生なんだもの』という
諦めの雰囲気と分からなさが漂っている気がするのですが、
子どもが主人公だと、不思議なほど違うんですね!
それは、子どもこそが、この世の真理の探究者だから。

全てのことが不思議で、分からないことには何か答えがあると信じている。
その目で真実を見ようとしている。そんな物語構成に感じました。


そしてエピローグの泣けること…!!
ちょっとあざといほどの真っ直ぐさに、衝撃。
あんな素直な、せつない文章を森見が書くなんて!!

でもきっとあれは、せつなく悲しいラストではないんだと思いました。
希望のラスト。
途中で主人公の友達が『人間は死なない』と言っているのが、答えなのだと思います。
どこかで、きっと二人はまた会えるのだと思います。


星の王子さまに匹敵する、というと言い過ぎ?笑
でも、いつか子どもだった大人たちには、ぜひ読んで欲しい一冊。

私も、あの頃の自分が今もここに生きているということを実感するために、
時々手に取りたいと思います。
スポンサーサイト

category: レビュー

tb: 0   cm: --

トラックバック

トラックバックURL
→http://chaikong.blog119.fc2.com/tb.php/352-0d7e95de
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。